Last Update: "2009/04/11 08:50:19 makoto" | fml 入口

Generic From

Generic From というのは、メールの From: の付け方の話で、 例えば example.com が自分の管理しているドメイン名で、 その中に fml.example.com という機械があったとします。この Generic From とは 「その fml.example.com という名前の機械発着のメールの宛先(From:)を設定する場合でも username@example.com のように、機械の名前は表示しない」 というような方法を言います。メールを送る時にも、受取る時にも、 (個別の機械の名前である) fml という字は付けなくていいし、付けないことにする、という方法です。 これの 反対語を考えて見ると、おそらくそれは Specific From、個別に付ける From で、 Generic From の方は汎用 From というような意味になると思います。

で、fml software は、その Generic From を使うという 前提に話が進められている部分があります。 逆に、Generic From を使わない時、つまり、 メールを出すにも、送るにも username@fml.example.com を使う というような時には、少しだけ注意(変更)が必要です。それは二点で、 cf (config.ph) の設定と、/etc/mail/aliases の設定です (/var/spool/ml/hello を自分の持物にしてあれば、以下の操作に root 権限は不要です)。

  1. cf に設定をして config.ph を生成するか、config.ph を直接編集 します。/var/spool/ml/hello/cf の中に次のような部分があります。
    ### DNS
    DOMAINNAME                      example.com
    FQDN                            fml.example.com
    
    Generic From を使わない場合には、 この一行目を次のように変更します ( system が変更してある場合には、ここは既に修正済の形にもなります)
    ### DNS
    DOMAINNAME                      fml.example.com
    FQDN                            fml.example.com
    
    上で示したうち、fml という文字は、機械の名前として例示しただけですので、実際 には自分の機械の名前を付けて下さい。

    (上にも書きましたが) この部分の説明は、 system の方に設定をすれば、ML を作る毎に変更する必要はなくなります。

  2. (fml 的な作法として) /etc/mail/aliases の為には、 /var/spool/ml/hello/aliases に書いてある次の行を追加します。
    hello: :include:/var/spool/ml/hello/include
    hello-ctl: :include:/var/spool/ml/hello/include-ctl
    hello-request: hello-admin
    hello-admin: my_name
    owner-hello: my_name
    owner-hello-ctl: my_name
    
    # Mail Error Analyzer Daemon
    # If you use mead.pl, comment out hello-admin: line and UNCOMMNET OUT here.
    #hello-admin: my_name, :include:/var/spool/ml/hello/include-mead
    
    このうち、3行目にはおそらく変更が必要です。
    hello-request: hello-admin
    ↓
    hello-request: hello-admin@example.com
    
    Generic From を使わない場合には、 @fml.example.com を追加します。

    これは実際には /etc/mail/aliases 用の写しですから、 実際には、この /var/spool/ml 以下を変更してもそのままでは有効とはなりません。 そこで、 /etc/mail/aliases の方も同じように変更します。

sendmail.cf

fml を使うからと言って、特に sendmail.cf に変更は必要ないのですが、 二点気が付いたことを挙げます。
  1. 最近の -current の NetBSD の sendmail.cf は他からメールを受取ら ない設定になっているので、fml のようにメーリング・リストをその機械で運用しようとする場合、 変更が必要です。
  2. 配送に単純な sendmail を使っていると、 送り先一覧の中に入っている機械の中に、止っている機械や、何かの原因で遅い 機械がある場合、それが一覧の中の、それ以降の機械への配送を律速することがあります。 例えば、数十分の単位がかかってしまうことがあります。 これを防ぐには、 smtpfeed を使うのが便利です。
sendmail.cf の変更は、次のところに書いてあります。: http://www.ki.nu/software/NetBSD2/sendmail.html 最近は sendmail は入っていないので、次の説明の方が有効です: http://www.ki.nu/software/pkgsrc/sendmail.html

最初の会員

fml に個別の ml を設定する場合に、 簡単には makefml を使って、自分の宛先を members-admin に設定します。 それには、makefml の中の、次の機能を使います。
  makefml addadmin  ML  addr     add <addr> as an admin to <ML>
例えば、作る ml の名前が hello という場合には次のようにします。 この操作は root でなく ml の管理者の login shell で実行します。
/usr/pkg/fml/makefml addadmin hello my_login@example.com  

自動で送られるメール

fml (の hello-ctl@mail.server 等に) にメールを送って、 何かお願い事をすると、その結果がメールで返されます。 その内容を調整します。 それらが置いてあるのは、例えばメーリング・リストの名前が hello の場合には /var/spool/ml/hello の下になります。
(初期の) 大きさ 名前 意味・用途要変更
1,583 confirm 登録確認
237 deny 登録拒否
568 guide 案内 (公開) はい
18,925 help 説明
152 objective 会の目的 (会員向)はい
984 welcome 入会のお知らせ
この中で、変更したものが良い(そのままではあまり都合が良くない)のは guide と objective です。
「入会のお知らせ」は、admin add した時には、そのままでは自動的には送られません。
次は fml の画面 の 2 の 5 (自分を members, actives に登録) に行きます。

MHonArc

fml で送られて来たメールを MHonArc に流し込むには、 mlist2html を使う のも一つの方法です。

majordomo

(実は知りたいのは他の ml からの移行ですね)。 ... archive を移す方法。